スクラップ’04

読んだ本こと、聴いた音楽のこと、日々の生活の中で
印象に残った出来事について書いていきます。
−にとべさん−



【今年行ったライブ 2004】 



今年、たくさんのライブに行くことが出来ました。
そこで、今年行ったライブを簡単に振り返ってみたいと思います。


《1月9日 沖縄キジムナイト》(バナナホール)


何年ぶりだろうか、こんな若いライブに行ったのは!
舞台の前には、ちゃんと踊れるスペースが作ってあるし。
司会のMCはスベッてたけど、ライブをしている人達は
若くて勢いのある音を出しててよかったです。
でもやはり、ノーズウォーターのボーカルと演奏はピカイチでした。
縦ノリの「かりゆしの夜♪」は、今でも脳裏に焼きついてる(笑)


《1月24日 有山じゅんじ》(町家ライブ・妙芸)

このライブで有山さんにハマりました。
唄、MCともに漂う、あの脱力感…たまりません。
「ぐるぐるぐる」「鯖、ジン」「ありやまな夜だ」「ドレミファ、ソッと暮らしてる」etc.
なんてステキなタイトルなんだ!
このライブでは、ゆっくり話もできて有山さんの人柄にも惚れました。


《2月28日 ウルフルズ》(大阪厚生年金会館)

「ワオッ!」、これが会場に入っての第一印象。
お客さんが若い。それに女子がほとんど……
こんなフェロモン満々のライブは初めてや!ドキドキ(笑)
ウルフルズのライブにも、また行きたいなぁ……
いや、客席目当てじゃなくてウルフルズの唄を聴きに!


《3月27日 相曽晴日》(バナナホール)

久しぶりに一人で聴くライブ。
晴日さんの歌は、聴いているとホッとして心地いい。
また来年も絶対に行くぞー!


《4月4日 有山じゅんじ》(シュガーベイブ)

やっぱり、ありやまな夜だった♪(笑)。
ライブ終了後、ギターやアンプを黙々と片付ける有山さんが印象的。
ライブ会場の〈シュガーベイブ〉もGood!


《6月18日 BEGIN》(和泉シティプラザ)

最前列(ほぼ)中央席を初体験!(初体験は何でも緊張する(笑))
病みあがりでしんどかったけど、ヒトの優しさ温かさが身にしみた。
詳しいライブの模様は下の項を参照ください。


《7月4日 BLACK BOTTOM BRASS BAND》
             (難波TSUTAYA・インストアライブ)

演奏しているメンバーが、とにかく楽しそうなのでコッチも楽しくなる。
選挙演説が始まったので、思ってたより短時間で終わってしまった。
もっと聴きたかったのに、平蔵のバカ!(笑)


《7月19日 川村結花》(難波タワーレコード・インストアライブ)

初めての〈生〉川村結花。
数曲だけの短い時間だったけどよかった。とにかく!
MCも変なアジがあって面白い。さすが河内長野のオネエちゃん。


《8月16日 BEGIN》(大阪城野外音楽堂)

熱かったぁ。とにかく暑かった。
みんな立ってたけど、ボクは曲が終わるゴトに座って給水してました。
プラカード作戦は挫けてしてしまった。切腹!
カラオケ、茶話会、ライブ、居酒屋…テンコ盛りの一日でした。


《9月12日 小林エミ》(シュガーベイブ)

圧倒的な歌唱力にノックアウト。
MCでは関西のオバちゃんパワー全開で最高!
ぜひまた聴きたいと思っています。
ライブの模様は『徒然に…』でも書いたので、よければ参照ください。


《10月10日 木村充揮》(シュガーベイブ)

いやー、やっぱりブルーズやね!
唄もギターもシブイし……
でも、MCはアホ(笑)
前から聴きたかった曲が聴けたので嬉しかった。


《11月6日 A−Show》(ヒポポタマス)

唄の上手さとギターテクニックに頭がクラクラしました。
サービス精神旺盛な人です。マロンケーキもご馳走になったし(笑)
西岡恭蔵さんの「ピエロと少年」という曲を唄ってくれたんですが
時間を経るにつれ、なぜかその曲が心にズンズン来ています……
このライブも『徒然に…』で書いたので、よければ参照ください。


以上、12ライブ(ライブの単位て何なのかな?)です。
小さなモノは抜けてるかも判りませんが、一応これがすべてです。
来年は、川村結花のライブに行きたい…今一番好きだから。
あとA−Showのライブにも、また行きたい!
他に、落語も聴きに行きたいし……
皆さんは、来年どんなライブに行きますか?

04/12/21

【青色吐息珍道中 和泉市編】
チケット
ちょっと…いや、かなり遠かったです、和泉市…!!
6月18日の金曜日、病み上がり途中の身体を引きずって(ただでさえ重いのに)、約半年振りのBEGINのライブを観るために行ってきました。
JR・地下鉄・私鉄を乗り継いで約1時間半……病み上がり途中の身には、ちと辛かった(苦笑)。健康な時には心地よい地下鉄の強力な冷房も、弱った身体には寒く感じるし。ハアハアと息を切らしながらも登る事が苦にならない長い階段も、やはりキツかった。
そんな状態なのに、泉北高速なかもず駅の構内で天牛堺と云う古本屋を発見し、よせばいいのに丹念に古本の棚をチェックしてしまいました。
なんとか、その古本屋を脱出(?)して無事に電車に乗り目的地である和泉中央駅に到着。改札口を出ると……あれまっ、またもや天牛堺があるがなっ!! まっ、当然(当然ちがう?)ここでも古本の棚をチェック!! でもやはり、体調が悪いと買えないものなんですよね。それはそれでヨシとしましょう。

そこで時間を確認すると、かなり早く着いてしまったようです。遠い所に行く時は、ついつい早めに出てしまうんです。とりあえず、地元在住のBEGINファンである《Pさん》と《Aさん》(いちおう仮名にしておきます。だいたい分かりますよね)に「意外に早く着いてしまいました。適当に時間をつぶしておきますので、ゆっくり来てください!」と、控えめな感じで呼び出しのメール(笑)をして、近くにあるマクドで一休みし、持参した本などを読んでいると、早速《Pさん》が駆けつけてくださいました。

《Pさん》に会場周辺の事などを説明してもらいながら和泉シティプラザに到着です。和泉シティプラザ一階のロビーにあるテーブルに陣取り、二人でプチオフ会の開始ですな。こうして腰を落ち着けて話をしていると、時間なんてアッっと云う間に過ぎてしまいます。気がつけば6時過ぎになり、先ほど呼び出しのメール(笑)をした《Aさん》が、お母さんと登場!! そして開場時間になり、みんなで会場内へ……

今回の目玉のひとつと云ってもいいのが、最前列で観ることが出来ること!!
そのせいか、入場してから席に着くまで、心なしか背筋をピンと伸ばしてエラそうに歩いていたような気が…(^^ゞ
ホール内部も、天井が高く、音響もいいし、椅子の背もたれが高くてスゴク座り心地がよく、素晴らしいところです。

さて、いよいよライブの開演です。やっぱり最前列は近いです!! 当然か…?
ボクの席からは栄昇がよく見えて、唄っているときの微妙な表情などがよく分かりました。あと、半パンなのでリズムをとる時に、太ももがプルンプルンと揺れているのも見えました(笑)。でも、一番嬉しかったのは、優さんのギターを弾くフィンガリングがよく見えたことですね。


ライブの内容も、おおまかに書いておくと…

まずオープニングは、スタンダード(定番)曲です。
「海の唄」「防波堤で見た景色」など… この2曲を聴いて、2日前にあった「B.Y.Gでのライブと一緒か?」って思ったけれど、この次の曲からが違いました。

次が、一五一会中心の曲。
まっ、これはお約束ですね。
このコーナーが終わった後で、「中途半端になってしまった!もっと一五一会のコーナーらしく、メリハリをつけてMCをすればよかった!!」と、栄昇が独りで反省してたのが可笑しかった。

ここで、次の準備の為にメンバーが立ち上がったところで、客席から女性が「私、今日誕生日やねん!」と言い、それではと云うことになり(この辺が大阪のライブらしい)。 即興で、何度も間違いながら「Birthday Song」をやってくれたんです!! 普通なら間違った所で、栄昇が「わからん!」て言って、やめてしまいそうなところなんですが、休養十分なのか(笑)、間違いながらも最後まで演ってくれました。これもよかったなぁ。
あの女性、嬉しかったやろうな。

そして遂に、お待ちかねの新曲の初披露です。なっ、なんと2曲もやってくれました! しかもオーリトーリFMで流れたのとは違う曲を……

でっ、やはり本編の最後は島唄です、盛り上がります!
ボクたち最前列のメンバーは、とうぜん立ち上がりオリオン缶を振って盛り上がりました。ボクは怖くて振り返れなかったけれど、どうも最前列だけが盛り上がり、他の人たちは殆ど座っていたようです。そう云えば栄昇が「一番前で立ち上がるのは勇気がいるんだよな。」って、優しく声をかけてくれてたなぁ。まっ、いいんです。楽しかったから!!(^_^)v

あとは、アンコールが2曲でした。

ライブ全体の感想を一言で表すなら「幕の内弁当のようなライブ」です(あわてて付け加えますが、これは褒め言葉です)。
そう、その場にいるひと全員が楽しめるライブでした。

ボクは過去に数え切れない程のライブに行っていますが、一度としてセットリストと云うものを覚えていた事はありません(キッパリ)。しかし、今回は体調が万全ではなく、半分冷静でいたため、幸か不幸かセットリストを覚えています^_^;
と云うことで、セットリストを書いておきますが、見たくない人も居るかも分からないので、別のページにUPしておきます。もしよければご覧ください。
セットリストのページ


当日、会場に行くと、みなさんから「大丈夫ですか?」と訊ねられました。
どうしてみんな、ボクの体調を知っているのかな?と云う不思議な感覚を持ちながら、嬉しいやら、情けないやらで…(^^ゞ
ライブ終了後には、友人の一人が「車で送ります!」と言ってくれたので、お言葉に甘えて送ってもらいました。遠くて片道1時間程もかかるのに…
ほんまに、ありがとうございました!!<(_ _)>

ほんま、皆さん優しいです。
ひとの優しさ温かさが身にしみる素敵な一日でした。

04/06/20

【ひとり旅】

 ひとり旅がしたい。 家族旅行でもなく、心安い友達も居ない方がいい。
旅に行くと、待ち時間が多い。 電車を待つ時間、飛行機が飛ぶまでの時間、バスを待つ時間などがあり、それもかなり長い場合が多い。
 常日頃、生活している範囲では、そういう無駄な時間を省くコツや工夫を知っている。 だから、待ち時間というものがあまりない。

 人は、そういう無駄な時間に放り出された時に《考える人》になる。 旅行などでの待ち時間は、自由なようで、意外に不自由であり、自分では自由に身動きがとれない状態になる。 その時、動けない肉体の代わりに、精神がウロウロとさまよい始める。 家族がいると家族に気を使うし、心安い友達がいても友達に気を使うから、そういう状態にはならない。 いや、そういう状態になる事ができない。 だから、あくまでも「ひとり旅」なのです。

 では、《考える人》になって、なにを考えるのかと言うと、それは何でもいいのです。 「空の色がきれいだな」「この花の名前はなんていうのかな」「家の鍵をかけてきたかな」等など、ほんと、なんでもいいわけです。 いまはただ、そういう時間が欲しいだけなのです。
 そういう意味では、ボクが好きな自転車で走っている時間も、旅の待ち時間に似ているのかもわからないな。 それほど長い時間ではないけど、とりとめもなく、いろんなことを考えているから。

さて、どこへ旅にでるとするかな?

04/05/13

【大阪府立中央図書館】
大阪府立中央図書館
「徒然に…」にも書きましたが、ウチから自転車で10分くらいのところに大阪府立中央図書館があります。知り合いは「私なんか調べ物があるときは、京都から通うんですよ!」と、うらやましがっています。

出版された書籍が、すべてあるのではないかと思えるほど、在籍資料は充実しているし、館内のパソコン(多数あり)で資料を検索する事ができ、自宅のパソコンからインターネットを使い在籍資料を検索する事もできます。また、建物自体もきれいで居心地がスゴクいいんです。
本はもちろん、ビデオ・DVD・CD等を無料で借りる事ができるし、図書館内のパソコンでインターネットを見ることもできます。

そういえば、こんなエピソードもありました。
以前、ボクの好きな評論家が、雑誌のコラムで「川崎長太郎吉行淳之介の対談が面白い。あの吉行が川崎長太郎に意地悪くやられている。」と書いているのを読み、それに興味を持ち、その対談を読むために図書館に行きました。
吉行淳之介は、数多くの対談をして、それが対談集として残されているので、そのうちのどれかに掲載されているだろうと、アタリをつけ行ったのですが、どの対談集を見ても該当する対談が見つからないんです。

最後の頼みで司書の人に「川崎長太郎と吉行淳之介の対談を探しているんですが、どの本に収録されているかわかりますか?」と訊ねてみました。
すると、司書の人は端末を使い、しばらくいろいろ調べてくれ、書庫から3冊の本を出してきて、「あるとすれば、この3冊のどれかに入っていると思いますから、確認してください」と言われました。そして内容を見ると、みごとに、そのうちの1冊にボクが読みたかった対談が収められており、やっと読むことができたわけです。
これは、図書館の有り難さと醍醐味を、本当に実感する事のできる出来事でした。

では、なぜ該当する対談が、これほど見つからなかったのかというと、この対談が、対談集ではなく、川崎長太郎の短編集『夕映え』の跋として収められていたからだったのです。

04/03/19

【川上弘美著「冬一日(ふゆひとひ)」(『おめでとう』新潮文庫収載)】
川上弘美著『おめでとう』
文庫本にして、13ページほどの掌編小説です。
この作品をひと言で表せば”不倫小説”ですが、某作家の「失楽園」とは全く違う物なのです。

それぞれの家族を持つ、私とトキタさんは、同じ曜日の同じ時間に1時間半、週に一度だけの逢瀬を愉しむ。決して、食事をしたり、映画を観たりはせずに、いつも同じホテルに行き体を重ね、お互いに相手の体のあたたかみを感じているのが、ただ愉しかった。
ところが年末のある日、トキタさんは「弟が田舎に帰るので、その部屋でいつもより長く会わないか」と言い出し、二人は彼の弟のアパートの一室で鴨鍋をする。
まるで長年つれ添った夫婦のように、いつもより長い時間、いつもよりたくさん話をして、私は思う、「こうして、いつもより長い時間いるために、二人はいつもより多くの嘘をついて来たのだな」と…

そして、この愉しい時間が終わろうとしている時に、いつも言ってはいけないと思っている言葉、「いつも、こんなふうにしてたいね」と言ってしまう。トキタさんは、しばらくの沈黙のあと「ごめんね」と言い、静かに私を抱きしめる。

その後、駅の改札口でわかれる前に、トキタさんが「あのさ、俺さ、150年生きることにした」「そのくらい生きていればさ、あなたといつも一緒にいられる機会もくるだろうしさ」と言う。

う〜ん、このラストのセリフには参りました。

あの〜ですね、現実問題として不倫はイケマセン。多くの人が傷ついてしまうから…
でも、そうだからこそ、この小説が好きなんです!
ボクが、小説に何を求めているかというと、自分では決して経験できない事を、フィクションのセカイでだけでも味わいたいわけです。イヤ、ほんまに^_^;
ただし、現実では味わえないと云っても、SFの様に全然違うセカイではなく、現実とは微妙にズレたものを求めているわけで…この作品はボクにとっては、かなり素敵な物語となったわけです。

初めにも書きましたが、文庫本なので値段は420円です。12の短編が収められていますが、この作品だけを読むために買っても損はないと思いますです。ハイ!!

04/03/04

【高野文子著『黄色い本』】
高野文子著『黄色い本』
高野文子が描く漫画です。卒業を控えた高校生の田家実地子が、流れる時間の中で学校の図書室で借りた長編小説『チボー家の人々』を読み続ける。本に熱中するあまりバスを乗り過ごしかける、家族が寝静まってから布団に入り読みふける、夢の中に物語の主人公が出てくる、挙げ句のはてには授業中にも物語の主人公が出てきて話し始める。

そして、卒業が迫ってきて全5巻を読み終わり、『チボー家の人々』を返す時に実地子が物語に向かって「お別れしなくてはなりません。仕事につくのです。」と語りかけると、物語の登場人物たちは「成功をいのるぜ、若いの!」とエールをおくります。そうして、実地子は至福の時を過ごしたのちに、現実の社会へと旅立って行きます。

この漫画を読んで、そう云えば若い頃には、こんなふうに物語のセカイに没入する本の読み方をしていたなと思い出しました。
が、今となってはもうこんな読み方は出来ません。なぜなら、フィクションよりの現実の方が重くなってしまっているし、なにより集中力が続かない。
主人公の実地子も仕事についてしまうと、もうこの様な読書は出来ないのでしょうか。

最後に実地子が本を図書室に返しに行く時に、父親が「その本買うか?好きな本を一生持ってるのもいいもんだと俺は思うがな」と言う。この言葉が著者の高野文子も本が好きなんだと云うことを表していると思います。
本好きにはオススメの1冊です。

04/02/19

【川村結花「home」(アルバム『Lush Life』収載)】
川村結花『Lush Life』
「おすすめ!」のページにも書きましたが、川村結花が歌う「夜空ノムコウ」を聴きたくて、このアルバムを買いました。でも、何度も聴き続けているうちに「home」が一番のお気に入りになったのです。ボクは、この曲を「これから結婚しようとしている女性が相手の男性に向かって、こんなhome(家庭)を作りたいね」と語りかけているものだと勝手に解釈してます。

BEGINの「SMILE」を聴いて感じた事でもあるんですが、一番大切なものは「ことば」なんです。結婚して長い時間一緒に暮らしていると、自分の考えている事は何も言わなくても、相手に通じていると勘違いをしてしまう時があるんです。しかし、人間は言葉を使って自分の考えている事をしっかり相手に伝えないと、気持ちなんて伝わりません。

「home」を聴いてて、そんな事を感じ、あぁ〜ええ歌やなぁ〜って思い、気に入ったしだいです。
歌詞は著作権の関係で、ここには書けませんが、いちど歌詞を読みながらこの曲を聴いてみてください。

04/02/19



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