【ヨーロッパ旅行記】

2004年10月29日〜11月2日までの間に〈徒然に…〉で連載した旅行記を再編集したものです。
なお、大勢の方から頂いたアンケートは掲載しませんでした。

−にとべさん−



プロローグ 《ヒゲがない!》


本棚などの整理をしていたら、昔の写真が出てきました。
あぁ〜懐かしい。あの頃に戻りたい。理由は訊かないで(笑)

機中にて
上の写真は、ロンドン・パリ・マドリッド・ローマ・エジプトに行く機中で撮ったもの。
ボク、ヒゲがありません。しかもめちゃ若い!
でも、前髪の辺りには予兆が……
隣に写っているのは相方です。彼女もめちゃ若い。
写真を見てたら、いろんな事を思い出してきました。
あれやこれやと……

その中で一番印象に残っている話をひとつ。
それは、エジプトですごくモテたこと。男に(-_-;)
街中を歩いていると、あちこちで現地の男性がヘンな目つきで
「ヘェ〜イ〜(* ̄◎ ̄*)」と声をかけてくるのです。
もぉ〜めちゃくちゃ怖いから、聞こえないフリをして早足で逃げました。
他にもうひとり、男にモテた友達がいて、そいつと「もし何かあったら、
事故やと思って諦めるしかないな」と言って慰めあっていました(笑)
カイロ博物館では、警備員に拉致されかけたし。

あとで聞いた話によると、エジプトのように戒律の厳しい所では
男色が多いそうです。
エジプトではアルコールは一切禁止です。

旅行中の写真が何枚かでてきたし、いろんなことも思い出したので
また、他のことも書こうかな……




第一話 《予定は未定》


てなワケで、思い出しながら旅行記のようなモノを書きます。

きのう書いたエジプトの話は、二十日間ほど行ったうちの
最後の方の出来事です。
なので今回は時間を巻き戻して旅立ちの時のことを。

この旅行は、学生時代の友人と二人で、行きたい所をピックアップして計画をつくり
それで、おおまかな日程を組んで、知り合いの旅行会社に持ち込み、
正式なツアーを作ってもらいました。
そのあと、その旅行会社から、共通の友達数十人に、
〈OB・ヨーロッパ・ツアー〉と称して案内を発送してもらい、
参加者を募ったわけです。
参加者全員で10余名、男女半々といったところだったと思います。



旅にトラブルは付き物だとは云うけれど、
この旅では、いきなり大きなトラブルに巻き込まれました。
この頃(20年弱前)は、まだ欧州までの直通便がなく、
アンカレッジでトランジットのために飛行機から一度降りて、
数時間後に再度乗り込み、欧州へ向かうワケです。
ところが、ここで大きなトラブルが発生!

ボクたちがアンカレッジ空港ロビーで待っている時、
大韓航空の貨物機が離陸に失敗して、機体が尻餅をついてしまったんですね。
(幸いなことに、大きなケガ人はありませんでした)
この年は非常に寒くて、アンカレッジ空港は例年より積雪量が多く
飛行機が離着陸するのが難しい状態だったらしいです。(怖ッ!)

それで、滑走路が封鎖されて使えないので、しばらくお待ちくださいとアナウンスがあり、
空港内をウロチョロ探検(子供か?)して楽しんでいたのですが、
いつまで待っても搭乗できる気配はナシ……
そうして8時間ほど経過したところで、「只今より、空港内の飲食物は
すべて無料で召し上がっていただけます。どうぞご利用ください」
とのアナウンスがありました。
当然、みんな食堂に殺到して、ハイエナのごとく食べ始めたのです。が…

あとから考えてみれば、この放送は長期戦なるぞ(!)という予告だったワケですね。
結局、空港には24時間ほど滞在しました。
(最後の頃には、床に寝っころがってたなぁ。)
「空港には」と書いたのは、このあと空港を出て、氷点下20℃の街にある
ヒルトンホテルに泊まることになったからです。
まさか厳冬のアンカレッジで1泊することになるとは……
しかし、アンカレッジでの楽しい(?)出来事は、まだまだ続くのでした。

機内食
上の写真は機内食です。
この旅では機内食の《完食》ならぬ《完撮》をしました。
旅行中にでてきた機内食を、すべて撮ったのですね。
機内食は思ったより美味しかったなぁ。




第二話 《不倫は文化だ》


アンカレッジ空港での、もうひとつのエピソード。
それは、有名俳優さんに会ったこと。

アンカレッジ空港内での待ち時間のとき、真っ赤なセーターを着て
派手にシャドーピッチングをし、しばらくすると連れらしき女性に
顔を近づけて親しげに話す。
そしてまた、しばらくするとシャドーピッチングを始める。
それを何度も繰り返しているヒトがいる。

カッコイイから当然目立つ。
よーく見ると、どこかで見たことがあるぞ〜
そう、それが俳優のさんだったのです。
Iさん、一時期はトレンディードラマ(今では死語?)にも出演して、
いまでは有名ですが、当時はまだ人気がでる前で、みんな名前も知らず、
ちょうどその頃出演していた昼ドラの役名で、みんなに呼ばれてました。(役名は失念)
でも、ほとんどの人が顔を知っていたから、すでにブレーク寸前だったのでしょうね。

女子たちが駆け寄って行ったので、その様子を背後からうかがっていると
女子達「キャー、サインしてくださ〜い」
さん「も〜、あんまり騒がないでくださいよぉ〜」(嬉しそうな顔)
ボクの心の叫び
「そら、そんな派手な格好でシャドーピッチングしたら誰でも騒ぐやろ!」(笑)
あっ、でもさんは優しくていい人でしたよ。
そして、さんと共にヒルトンホテルに移動したのでありました。

そうそ、そのホテルでも、ちょっとした騒動があったのです。

コンコルド広場
さすがにさんの写真を載せるワケにはいかないので、
今回の内容とは関係ありませんが、
このあと行くパリの《コンコルド広場から望む凱旋門》です。
あれ? この写真では凱旋門が見えませんねェ。スイマセン!
想像力を駆使して、ジーッと見てください。
そうすれば、もしかすると見えるかも…(笑)




第三話 《いつになれば氷点下のセカイから脱出できるのか? 》


滞在する予定ではなかったアンカレッジ。
ホテル到着後、どうせなら氷点下20℃のセカイを楽しもうではないか
ということになり、みんなで街中へ出かけて行きました。
「うん? ほんまにマイナス20℃なんか?」
「なんか全然寒くないぞ……」
などと云ってると、すぐに肌の露出している部分が痛くなり始め
身の危険を感じました。
こうして、ほんの数分間の氷点下の街の散策は終わり、
急いでホテルに戻ったのでした(笑)

そうそ、このホテルもひどかった。
シャワーを浴び、冷えきった身体を温めようと思ったのに、
いっこうにお湯が出てこない。
結局、冷えた身体に水のシャワーを浴びて、旅のしょっぱなから
風邪をひいてしまいました。

翌朝、出発の用意をしてロビーに行くと、みんなの視線が痛い。
「どうしたん?」と訊ねると……
なな、なんと! 夜中にボヤ騒ぎがあったと云うではありませんか。
非常ベルが激しく鳴り、一応みんなはロビーに避難したらしい。
そんなこと全然知らずに爆睡してたがな。誰か叩き起こしてくれよー!
まあ、非常ベルの誤作動だったから、よかったのですが。


そんなこんなで、アンカレッジを脱出したのでありました。
なんか疲れたぁ。まだ旅は始まったばかりだと云うのに。ふぅ……



そして、ようやく旅の開始地であるロンドンに到着。
しかし、アンカレッジでのトラブルで1日ロスした為に、
2泊する予定のところが1泊しか出来ず。
(しかも夜遅く到着したので、正味1日だけの滞在)
ほとんどロンドンの印象は残っていません。
唯一残っているのは『マダム・タッソー蝋人形館』(写真)
マダム・タッソー蝋人形館
なんか蝋人形ってブキミで、あんまり好きではないけど、
いろんな人(?)が居て面白かった。
今は、千代の富士も居るらしいけど、当時は居なかった。
なんといっても、その当時の人気者はマイケル・ジャクソンです。フォ〜〜〜!
うーん、ほんとにロンドンの印象うすいなぁ^_^;

ロンドン・パワータウンのバスとタクシーはシブかった!
そして、食事はマズかった。噂どおり…




第四話 《幻想的な風景に酔う》


アッという間に通り過ぎてしまったロンドンを後にして、
次に向かうのはフランスはパリ。
しかし、今回の旅の目的はパリではなく、ロワール川沿いにある古城なのです。
パリからロワール川沿いに、最終目的地であるノルマンディーまで下って行くのです。

が、しかし、旅は予定通りにはいきません(またかよ!)。
貸切バスで、川沿いに下っていくと、どの城もことごとく閉館してるのです。
どうもこの日は、休館日の城が多いらしい。なんと間が悪い。
結局、なかに入れたのはシュノンソー城だけだった。
「ジャンヌダルク」ゆかりの城、「眠れる森の美女」のモデルになった城にも
行ったのに入れなかった。残念!

そして昼食の時に、怖ろしいことが。
いや、昼ゴハンは美味しかったのですが、そのとき一緒に食事をしていた
フランス人のバスの運転手さんが、ワインをガブガブ飲んでいたのです。
このあとすぐにバスを運転しなければいけないと云うのに。
ほんとは怖くてバスに乗りたくなかった。
でも、一人でそこに残るワケにもいかないし……
心なしかバスが、フラフラしてたような気はするけど、
なんとか無事に最終目的地に到着。

おぉ! ほんまに海に浮いてるぞ!!
そう、今回のメインのお城であるモンサンミッシェルです(写真)。
モンサンミッシェル
今では道路で陸とつながっていますが、昔はそれもなく満潮時には
海に浮かぶ孤島(城)になったそうです。
そうですねェ。島全体を城にしてしまった感じかな……
戦争をしていた頃は、要塞としての機能も果していたと云うことです。
城内には立派な礼拝堂もあり、外から見ても中から見ても壮観な眺めのお城です。
島内にあるレストランで食べた、名物ジャンボオムレツが美味しかった!
ここには死ぬまでに、もう一度行ってみたいと思っています。


なにはともあれ、バスが事故らなくてよかった!
フランスの食事、意外に美味しくなかったなぁ…




第五話 《耳栓しとけばよかった!》


次に行ったのは、スペインのマドリッドです。
この旅では、ここマドリッドで年を越します。
実は、これが今回の旅の楽しみのひとつでもありまして……

何が楽しみかというと、スペインでは新年になった瞬間(午前零時)、
そばに居るヒト、誰とでも抱き合ってキスをすると云う
スンバラシイ慣習がありまして…ガハハ。
もちろん全然知らないヒトとでもOKよ〜ん(笑)
今から20年弱前といえば、血気盛んなお年頃、そんな話を聞くと
アレヤコレヤと想像がふくらむワケでございます。
……大晦日の夜に、スペインの美女とキスをして、そのまま朝までムニュムニュ……
(ゴメンなさい)

さあ、そろそろかなという時間になるのを待ち、準備万端(?)で
気持ちはウキウキ、心はドキドキ状態で街に飛び出して行きました。
そして、ヒトが集まりそうな広場へ行き、キレイな女性が居るそばに陣取り、
その時を待つのですがぁ……ヒトはジッとしていない。
ボクも、すり足で移動して(力士?)、いい位置をキープする。

バババババ!バン!バン!バン!バン!!!……
いきなり爆竹の音が耳のそばで激しくなりました(≧ロ≦)
ボクが驚いているすきに、誰かが抱き付いてキスしてきた。
うっわ、ごっついオバちゃんやん!
こうして、マドリッドでの大晦日の夜は過ぎていったのでありました。
ふぅ、さえんなぁ…

スペインの食事が一番クチに合いました。
夜、ふと入ったレストランのご主人に、ご馳走してもらった地酒がウマかった。
その頃は、呑めたりしたのですよ。ハイ。



次に行ったイタリアのローマは、断片的にしか印象に残っていません。
手が抜けなかった《真実の口》のこと(笑)。
アイスを食べた《スペイン広場》のこと。
両方とも映画『ローマの休日』に出てきましたね。
ひとりで、ぶらぶら散歩してて道に迷い、小さな公園のブランコで途方にくれたこと……
ジプシーの子供に囲まれてカバンを取られそうになり、あわてて逃げたこと……

そうそ、《蚤の市》が面白かった。
いろんな店が出ていて楽しかったなぁ。
そこで売っていた安いギターを買い、その場で即興ライブをしました。
……ウソです。

《蚤の市》で、懐中時計を値切って(ホントはどうだか)買ったのですが、
帰りの飛行機の中で止まってしまいました。トホホ……
やっぱり、さえんなぁ…

イタリアと云えばピザ!
やっぱり、めちゃウマかった。

シノン城
写真は、古城巡りで行ったジャンヌダルクゆかりのシノン城です。
どの城も同じように、そびえたつ丘の上から見下ろすように作られています。




最終話 《誰を信じていいのやら》


さて、今回の旅で最後に訪れる街、エジプトのカイロです。
こうしてみると、国を移るごとに治安が悪くなっているようです。
特にカイロは治安が悪かった。
それに加えてこの時は、まだイラン・イラク戦争が続いていて、
いつ爆弾が落ちてきてもおかしくないと言われていました。
最悪、エジプトには行くことができないこともあると。
でも、それだけ怖い思いをしながらも行ってよかったと、いま思います。
たぶん二度と行けないだろうし。

スフィンクスがあり、ピラミッドがあり、砂漠もあり、空気が乾燥している。
ナイル川には死骸が浮いている…違う、あれはインドのガンジス川や(笑)
やはりエジプトは欧州ではなくアジアでした。
街中の空気、ヒトのたたずまい、すべてにアジアを感じ、
たとえ治安が悪くとも、いちばん落ち着いたように思います。

スフィンクスを観て、クフ王のミラミッドの中にも入りました。
ピラミッドの中は涼しかった。本来ピラミッドの中の通路は盗掘に備えて、
迷路のように入り組んでいるんですが、ここはすでに観光地になっているので
順路に沿って進んでいけば迷うことはありません。

あと印象に残ったのは、いい加減さです。

プロローグでも少し書きましたが、カイロ博物館で展示物を観ていると
博物館の警備員(エジプト人)が親切に展示物の説明をしてくれたんです(英語ですが)。
で、その人に案内されるままついて行き、説明を聞いていると
途中で、添乗員(日本人)に手を引っ張られて、みんなの所に連れ戻されたのです。
どうしてなのか訊ねると、その添乗員曰く「あれ以上ついて行ったら、
危ないところに連れていかれて、金品一切を剥ぎ取られるよ」って。
それを聞いたときは、背筋が寒くなり、イヤな汗が流れました(-_-;)
だって、こっちは警備員と云うだけで信用してますから。

ホテルも同様、市内観光をしてホテルに戻り、自分の部屋に入ると、
見覚えのない荷物が置いてある。
しかも、部屋じゅうに洗濯物を干すためのロープまで張ってあるし……
ボクは、そんなロープなどを張った覚えはありません。
あわてて添乗員を探し、ホテルのフロントにクレームをつけてもらい
事情を訊くと、どうやら間違って他の人を、ボクが泊まっている部屋に案内したらしい。
でも日本では、普通こんなこと考えられません。
ホテルマンが案内した部屋には、すでにボクの荷物が置いてあるワケだから、
ちょっと見れば判るハズです。
このあたりが、ココの人はいい加減だなぁと思ったところです。
(いい加減で良い所もあるのは確かですが)

そして、このあとインドネシア経由で帰路につくワケですが、
旅の始めのテンコ盛りのトラブルが嘘のように、
日本までスムーズにたどり着きました。


エジプトではカバブがウマかった!
アルコール厳禁の国だけど、観光客はアルコールOK!

アルコール厳禁でも、タバコはOKなんですね。
街中を歩いていると、人々がいたるところで、壺のような物からのびた
長いパイプをくわえ、《水タバコ》を吸っていました。(もちろん男性だけ)
その姿が絵になっているんやけど、こっちを見る目は怖かった^_^;

パリ・シャンゼリゼ通り
写真はパリ・シャンゼリゼ通りのクリスマス・イルミネーションです。
イブの夜はパリで過ごしました。
シャンゼリゼ通りを、歩きながら食べた焼き栗がウマかった!
ピラミッドやスフィンクスの写真も撮ったはずやけど見つからないので。


今回書いた他にも、まだソ連だった頃の共産圏モスクワ空港での恐怖体験や、
天国に近い島ニュージーランド満腹の旅など、旅の想い出はまだあります。

まあ、それらのことは、また別の機会においおい書くとして
ひとまずこのあたりで、この旅行記のようなモノは終わりにしたいと思います。
拙文を最後まで読んで頂いて、どうもありがとうございました!


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